他人の本棚を見せてもらうのが好きです。
そこに自分の好きな本を見つけると、それだけでうれしくなります。
大好きな1冊の本は、1つの星のようなもの。
その光はなぜだかわからないけれど、私たちの心を惹きつけます。
でも、大好きな本を10冊集めれば、新しい「星座」が見えてきます。
そして、その星々がなぜ心を惹きつけたのか、その理由がおぼろげながら見えてきます。
無数の星々がきらめく星空の中から、それぞれの人が見つけた「星座」を鑑賞してみませんか。
目をこらせば、その中に新しい「保育学」の姿が見えてくることでしょう。
Naoya Hosoda
第一回 「保育の心理学」を求めて
聖隷クリストファー大学 細田直哉
「保育の心理学」はどこにあるのでしょうか?
子どもは「環境との相互作用」によって発達し、保育は「環境を通して行う」のですから、「心」だけにフォーカスした心理学では不十分です。それはコートが半分隠された状態でテニスを観るようなものではないでしょうか。「保育」という営みの全体を捉えるためには、「心身」の発達を「環境」とのつながりの中で把握できる心理学が必要です。そんな見通しのもと、「心身」と「環境」を分離せずに把握できる「アフォーダンス」という概念に注目し、保育者の実践知を理論化する研究に取り組んでいます。「保育の心理学」は、書物や研究室の中ではなく、日々実践が行われている保育環境の中に見つかるはずですから。また、「アフォーダンス」を環境の基礎に置いて保育を考えれば、「言語」や「思考」や「文化」も個人の経験をかたどる力として明確に捉えられるように思うのです。
第二回 実践を言語化し共有するために
東洋大学 高山静子
保育の実践者から研究者となった自分の役割は、保育の現場から経験知、実践知を抽出し、言語化・理論化をすることだと考えています。そのため質的研究に関する本が棚に並びます。
子どもたちの幸福に寄与する研究ができるように、本棚のあちこちに自分の原点を思いだす本を置いています。
第三回 保育の今が知りたい
日本保育協会 今井豊彦
本棚、整理しないでそのまま写しました。
ですので、あまりきれいじゃありません。
この「雑」な感じがいいですね(自画自賛)
研修、学び、保育の今、組織マネジメントなんかがキーワードになります。
ここは自分の趣味も少し反映しますが、
講師の方の著書を主に集めた棚、
保育系雑誌を集めた棚もあります。
受講者の方にいい学びの場が提供できるように励んでいます。